保育士や幼稚園教諭、小学校教諭をはじめ、塾講師含む習い事の講師やベビーシッターなどは、子供に関わる仕事の代表的なものと言えるでしょう。しかし、その中でも縁の下の力持ち的な存在となっている職業が児童指導員です。児童指導員が働く施設は、児童養護施設や乳児院、児童発達支援センターなど多岐にわたります。
では、そんな児童指導員になるためには、どんなステップが必要なのでしょうか?既に児童指導員の任用資格があるのは、社会福祉士や精神保健福祉士、小学校、中学校、高校のいずれかの教諭免許を持っている人です。しかし、高卒であっても児童福祉事業に2年以上従事した経験があれば任用資格は与えられます。また、施設によっては保育士資格を持っている人も対象になるようです。
とはいえ、児童指導員になる最も一般的な方法は、養成施設か指定科目が修了できる4年制大学を卒業することです。養成施設とは児童指導員になるための科目を用意している学校のことで、福祉系の専門学校である場合が多いと言われています。また、4年制大学の心理学や教育学、社会学も対象になるようです。
このように、様々な方法で得られる児童指導員の任用資格は、ただ持っているだけでは効力がないので注意が必要です。施設に就職するためには、各々用意された児童指導員採用試験に受かる必要があります。なお、公立施設の場合は公務員試験に合格しなければならない上に、必ずしも当該施設に配属されるとは限りません。まず、どの施設で働きたいのか考えた上で、そのためにやるべきことを明確にしておきましょう。